トムヤムクンは、煮る(トム)混ぜる(ヤム)エビ(クン)を意味し、辛みと酸味、ハーブ類の複雑な香りが特徴的なタイを代表するエビのスープです。一方のブイヤベースは、南フランスを代表する郷土料理で、近海で獲れた小魚(雑魚)を香味野菜と一緒に炒めて煮る、トムヤムクンと同じく素朴な日本の寄せ鍋的なスープといえます。
どちらも魚介のスープですが、トムヤムクンは発酵調味料を使ったうま味を重ねますが、ブイヤベースは、魚や香味野菜のうま味を炒めたり煮込んでいく点で、うま味の重ね方がずいぶん異なります。
フランス料理をルーツに持ちながらベトナム料理だけでなく、タイやカンボジアなど周辺の東南アジア料理までも取り込んだ「モダン・ベトナミーズ」のコンセプトで「Ăn Đi (アンディ)」のシェフを務める内藤千博シェフは、この2つの異なる魚介料理を融合させた新感覚の”モダン・タイ料理”を用意してくれました。
「フランス料理の技法を使った●●料理」という表現をよく目にすると思いますが、イマイチどこがフランス料理の技法なのかピンとこない人も多いと思います。今回、内藤シェフが紹介する”モダン・タイ料理”はまさに「フランス料理の技法を使ったタイ料理」といえます。基本的にはタイの食材を使ってタイ料理を作りますが、そのなかに光るフランス料理のテクニックにも注目してみてください。
今回、発酵キャベツに挑戦していただく都合上、冷凍での配送をしている関係で冷凍すると品質が悪化する材料(盛り付け用のハーブ類、キャベツなど)はキットに含まれておりません。
ページ下部にある食材リストをご確認の上、ご購入お願いいたします。