スパイスカレーブームが続く今、インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」の名前を知る人も多くなってきました。ビリヤニとは、インド北西部と接するパキスタン発祥とされ、米と香辛料で味付けした具材を、層状に重ねて炊き込んだもの。インド全域で食べられる”ハレの日”に食べる高級料理です。
今回エリックサウスの稲田俊輔シェフの「ハイデラバーディ チキン カッチ ビリヤニ」は、チンプンカンプンな人も多いはず。まずは、一つひとつの言葉を説明していきながらどんな料理か説明していきましょう。
「ハイデラバーディ」とはハイデラバード風という意味で、インド中南部の都市名に由来します。インド国内さまざまなビリヤニがあるなかでもハイデラバードはとくにビリヤニで知られる街で、マリネされた肉と米を一緒に蒸し焼きにする製法のことをいいます。
「カッチ」とは生を意味する言葉で、マリネした肉と米を層にして蒸し焼きにする際に、生の肉を使う方法をいいます。ハイデラバード風のカッチビリヤニでは、マトンなどの羊肉を使うことが多いですが、今回はチキン(鶏肉)を使用しているのも特徴のひとつです。
「ビリヤニの古典的な製法と理解してください」と稲田シェフ。ビリヤニ作り初体験にピッタリのミールキットです。