蟹のリッチなうま味と風味、春菊は冬の苦味と香り、ゴボウにはチンピ(ミカンの皮)をぶつけて土の香りにさわやかさをプラス。そもそもシュウマイの豚肉は、こんなにフワフワで軽やかになるのか!
大阪のカウンタースタイルの現代中国料理「AUBE」の東浩司シェフのレシピで作った3種のシュウマイを食べると、「シュウマイってこんなに自由で季節感がある料理だったのか」と、これまであった“シュウマイ観”を、おそらく多くの人が覆されるはずです。
ひき肉を使わずに塊から肉を切ってから野菜と調味料を加えて練り、さらに旬の食材を加えたら皮で包んでたっぷりの湯で蒸しあげる。作り方自体は難しくなく、基本に忠実な東シェフのシュウマイは、一つひとつを丁寧に作るからこそ、ふだん食べているシュウマイの食感や風味とまったく異なることに気づきます。
シュウマイは、肉餡だけを冷凍することもできますし、季節の食材を加えて包んでから冷凍することもできるので、保存性も高いのもうれしいところ。動画では、季節ごとにおススメな餡に加える食材を東シェフが教えてくれます。一度覚えたら一生使える、シュウマイレシピを学んでみませんか。
キットには、今回作ったシュウマイを1度に4個蒸せるミニセイロ付き(直径15㎝)。湯を沸かした鍋にのせて使いますので、セットのセイロを使う場合は同じ直径の鍋の用意が必要になります。なおセイロは、シュウマイ以外にも蒸し野菜や蒸し豚、蒸し鶏、蒸し魚などにも活用できます。